令和2年度 沖縄県立宮古病院 病院指標
令和2年度 沖縄県立宮古病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 293 | 51 | 155 | 317 | 283 | 392 | 874 | 795 | 869 | 315 |
当院は、宮古圏域における中核病院として、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層の患者様に質の高い医療を提供しています。令和元年度の状況をみてみると、0~9歳までの新生児と乳幼児が約10%を占め、また60歳以上の高齢者が約63%と入院比率が高いという特徴があり、高齢者の占める人口構成比と並行して入院患者の高齢化も目立ちます。その一方で、新生児・乳幼児の入院患者の占める割合も比較的高いため、高齢者医療だけではなく、新生児医療を支えているという急性期病院の特徴をもっていると言えます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 87 | 2.47 | 2.66 | 0.00 | 67.30 | |
050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし | 81 | 2.74 | 3.07 | 0.00 | 64.86 | |
050130xx9900xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 61 | 10.80 | 17.23 | 4.92 | 82.39 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 47 | 11.47 | 13.00 | 4.26 | 78.43 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 43 | 6.60 | 9.53 | 0.00 | 69.56 |
宮古島は県内でも生活習慣病の割合が高く、また高齢者の割合も高くなっています。狭心症などの虚血性心疾患が増えているなかで、当院では経皮的冠動脈形成術を行い、左冠動脈主幹部や多枝病変の患者さんには予後を考えて、沖縄本島の心臓血管外科施設のある病院を紹介してバイパス手術を行っています。繰り返して入院する心不全の患者さんに対しては、その原因を精査して原因に基づいた治療を行っています。心不全の重症度に応じて薬物療法、持続陽圧呼吸法療法(C-PAP)、気管内挿管、大動脈内バルーンパンピング法(IABP)などの治療を行っており、それに関連する医師・看護師・栄養士・薬剤師・臨床工学士・リハビリ療法士などのチーム医療で患者様をサポートしています。また、心臓再同期治療除細動器治療(CRTD)や弁置換手術などの手術が必要な症例に関しては施設基準を満たした沖縄本島の病院を紹介しています。宮古島は肝内外胆管の結石・胆管炎も多く、内視鏡下切石術ないし内視鏡的胆道ステント留置術を行い、ドレナージし抗生物質による治療も行っています。高齢化から嚥下機能障害による誤嚥性肺炎や排尿機能障害からくる腎臓、尿路感染症から敗血症にいたることもあり、喀痰や尿を採取したうえでグラム染色を行い、またCTなどの画像検査や血液培養などで原因菌を同定して適切な抗生物質で治療しています。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 33 | 5.12 | 5.44 | 0.00 | 42.94 | |
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 32 | 5.53 | 4.86 | 0.00 | 66.59 | |
060210xx99000x | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 31 | 8.94 | 9.08 | 3.23 | 71.35 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 28 | 6.00 | 7.23 | 0.00 | 61.89 | |
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 23 | 5.78 | 6.41 | 0.00 | 57.26 |
入院患者数では、虫垂炎33例、鼠径ヘルニア32例、腸閉塞31例、胆のう炎28例、胆のう疾患23例の順に入院が多かったが、胆のう炎、胆のう疾患は同一原因なので一番多かったのは胆のう炎胆のう疾患の51例である。入院期間は鼠径ヘルニア以外では全国平均より短かった。
総合診療科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
180010x0xxx0xx | 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし | 39 | 18.95 | 19.20 | 10.26 | 76.38 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 33 | 12.94 | 13.00 | 9.09 | 76.97 | |
050130xx9900xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 27 | 11.19 | 17.23 | 11.11 | 77.33 | |
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 24 | 7.25 | 7.48 | 0.00 | 56.29 | |
010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作 手術・処置等2 なし | 13 | 8.69 | 6.36 | 7.69 | 67.08 |
当科では主に15歳以上の方を対象にしています。高齢化に伴い、複数の併存疾患を有する方が著しく増えています。生活習慣病以外にも認知症など急増している疾患も含めると、特定の疾患や専門による分類である人の全体像をつかむことが困難な時代となっています。総合診療科は疾患や専門に限らず、より全般的(ジェネラル)な視点を持って診療にあたっています。またまだ診断についていない未分化な健康問題を持っている方に対して、丁寧な問診と診察で診断をつけることも総合診療科の得意とするところです。入院診療に関して最も多い年齢層は65歳以上、特に後期高齢者に該当する層です。肺炎や腎盂腎炎といった感染症の他、心不全や慢性閉塞性肺疾患が頻度の高い入院理由となっています。内科疾患に対する専門性も有しており、一般病棟への入院はもちろん、集中治療が必要な方にも対応しています。必要に応じて内科や外科、泌尿器科などとも連携しながら質の高い医療を提供するよう心がけています。また看護師、リハビリスタッフ、地域連携室、栄養室など様々な医療職とチームとなって活動し、ケアの向上を常に意識しています。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 149 | 32.48 | 25.09 | 34.90 | 82.47 | |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし | 42 | 25.52 | 18.81 | 21.43 | 80.71 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし | 25 | 2.68 | 5.18 | 0.00 | 60.04 | |
160980xx99x0xx | 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2 なし | 18 | 32.67 | 19.06 | 5.56 | 81.28 | |
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 16 | 29.00 | 23.36 | 0.00 | 74.44 |
高齢者が多く受傷される大腿骨の近位部骨折に対しては、ADLの低下の防ぐため、麻酔科医や手術室スタッフとの連携を元に、可能な限り早期に手術治療を行う事をモットーにしています。術後はリハビリスタッフの協力を得て、元のレベルへの回復を目標にリハビリを行っています。又、末期の変形性膝関節症や股関節症に対しては、人工関節置換術も行っています。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症等の患者さんも、大勢いらっしゃいます。診断や保存的治療は特に問題ありませんが、手術が必要な患者さんに対しては、現在当院には脊椎外科の専門医がいないため、連携している沖縄本島の病院(琉球大学病院等)に紹介しています。又、近年増加傾向にある、骨粗鬆症の治療にも力をいれています。
産婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 | 62 | 9.24 | 9.45 | 0.00 | 32.63 | |
120260xx01xxxx | 分娩の異常 子宮破裂手術等 | 42 | 9.12 | 9.45 | 0.00 | 32.69 | |
120200xx99xxxx | 妊娠中の糖尿病 手術なし | 32 | 4.38 | 5.39 | 0.00 | 35.94 | |
120170x199xxxx | 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし | 19 | 22.58 | 21.68 | 15.79 | 29.58 | |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2 なし | 18 | 3.00 | 3.11 | 0.00 | 39.33 |
宮古島の中核病院としてNICU(新生児集中治療室)を併設し、地域周産期母子医療センターとして主にハイリスク妊娠・分娩を扱っております。里帰り分娩を含めて他院からの紹介患者様も積極的に受け入れ、24時間体制で産科・婦人科救急疾患に対応しております。妊娠28週未満の早産に至りそうな患者様や分娩時に大量出血が予想される場合などに関しましては、沖縄本島の施設へご紹介もしくは母体搬送をさせていただくことがあります。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし | 69 | 7.80 | 6.13 | 2.90 | 0.00 | |
140010x199x1xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 1あり | 42 | 8.40 | 10.91 | 2.38 | 0.00 | |
140010x299x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし | 13 | 10.08 | 11.19 | 0.00 | 0.00 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 手術なし | 11 | 6.36 | 13.00 | 9.09 | 2.45 | |
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし | 10 | 6.90 | 6.47 | 0.00 | 0.70 |
当院では、離島である宮古圏域のすべての小児患者に対する唯一の入院施設です。小児科外来、小児救急およびNICU、GCUも開設しているため、すべての小児科疾患が入院対象となっております。
DPCの上位には、一般的な小児病院と同様に肺炎などの呼吸器感染症が入っており、重症患者に対しては、人工呼吸器管理も行っております。また、新生児疾患として低出生体重児、低血糖、敗血症にも対応しております。
DPCの上位には、一般的な小児病院と同様に肺炎などの呼吸器感染症が入っており、重症患者に対しては、人工呼吸器管理も行っております。また、新生児疾患として低出生体重児、低血糖、敗血症にも対応しております。
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり | 24 | 1.92 | 2.54 | 0.00 | 75.63 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし | 20 | 8.90 | 7.13 | 0.00 | 72.20 | |
110200xx02xxxx | 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 | 17 | 8.24 | 8.52 | 0.00 | 74.35 | |
110070xx99x0xx | 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし | 12 | 9.08 | 9.62 | 0.00 | 75.17 | |
110420xx02xx0x | 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 定義副傷病 なし | 10 | 5.00 | 4.13 | 0.00 | 76.30 |
最良の結果を目指し、患者・医療者がともに歩んでいく泌尿器科診療でありたいと考えています。病状・治療方針についてわかりやすく説明するよう努め、質問しやすい雰囲気づくりに努めます。泌尿器科救急および地域の医療福祉施設の求めに迅速に対応するよう努力します。他の診療科と良好な関係を築き、チームとして対応できる体制を作ります。泌尿器科専門領域によっては、必要に応じて医師を招聘し診療にあたります。
前立腺癌の薬物療法は、従来のホルモン療法に加え、新規アンドロゲン受容体標的薬や抗がん剤を駆使し可能なかぎり良好な経過をたどるよう努力しております。
前立腺癌の薬物療法は、従来のホルモン療法に加え、新規アンドロゲン受容体標的薬や抗がん剤を駆使し可能なかぎり良好な経過をたどるよう努力しております。
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 27 | 23.26 | 18.86 | 22.22 | 68.00 | |
010040x199x0xx | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2 なし | 14 | 43.21 | 22.35 | 57.14 | 71.79 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 12 | 6.92 | 8.18 | 0.00 | 55.50 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 7 | 11.29 | 9.68 | 0.00 | 71.86 | |
010030xx9910xx | 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし | 6 | 2.00 | 3.04 | 0.00 | 60.33 |
脳神経外科に入院される患者様の多くは、頭部外傷と脳卒中による頭蓋内出血の方です。突然発症することがほとんどであるため、脳神経外科医が2名体制で待機しています。
耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし | 12 | 7.00 | 5.63 | 0.00 | 40.25 | |
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 4 | 8.50 | 8.81 | 0.00 | 50.75 | |
030380xxxxxxxx | 鼻出血 | 3 | 8.00 | 5.37 | 0.00 | 61.67 | |
030190xx99xxxx | 唾液腺炎、唾液腺膿瘍 手術なし | 2 | 11.50 | 8.66 | 0.00 | 56.00 | |
030390xx99xxxx | 顔面神経障害 手術なし | 2 | 9.50 | 9.17 | 0.00 | 58.00 |
耳鼻咽喉科は常勤医1名で月・水・金曜日の午前中に一般診療を行っています。火・木曜日は手術日となっています。外来は当院2階にあり、入院は主に5階東病棟となります。小児の患者様は5階西病棟に入院して頂いております。月2回応援の医師による外来診療があります。
耳鼻咽喉科では耳、鼻、咽喉頭および頸部の疾患を取り扱います。下記の症状がある場合は耳鼻咽喉科を受診して下さい。
耳・・・難聴、耳鳴り、耳閉感、耳痛、耳だれ等
鼻・・・くしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻出血、臭いがない等
のど・・・痛み、声がれ、のどの違和感、飲み込みが悪い等
その他・・・めまい、首の腫れ、魚骨がささった等
耳鼻咽喉科では耳、鼻、咽喉頭および頸部の疾患を取り扱います。下記の症状がある場合は耳鼻咽喉科を受診して下さい。
耳・・・難聴、耳鳴り、耳閉感、耳痛、耳だれ等
鼻・・・くしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻出血、臭いがない等
のど・・・痛み、声がれ、のどの違和感、飲み込みが悪い等
その他・・・めまい、首の腫れ、魚骨がささった等
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 | 10 | 3.00 | 2.76 | 0.00 | 68.10 | |
020250xx97xxxx | 結膜の障害 手術あり | 1 | 3.00 | 3.22 | 0.00 | 53.00 | |
020280xx97xxxx | 角膜の障害 手術あり | 1 | 25.00 | 9.28 | 0.00 | 86.00 | |
160250xxxx1xxx | 眼損傷 手術・処置等1 あり | 1 | 8.00 | 8.53 | 0.00 | 79.00 | |
- | - | - | - | - | - | - |
当院では、片眼2泊3日の入院にて白内障手術を行っております。
通常は局所麻酔にて行いますが、認知症や精神疾患などで局所麻酔が困難な場合は、麻酔科医とともに全身麻酔下にて白内障手術を行っております。
通常は局所麻酔にて行いますが、認知症や精神疾患などで局所麻酔が困難な場合は、麻酔科医とともに全身麻酔下にて白内障手術を行っております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 11 | 2 | 3 | 10 | 8 | 1 | 7 | |
大腸癌 | 15 | 16 | 24 | 17 | 3 | 20 | 1 | 8,7 |
乳癌 | 8 | 6 | 2 | 5 | 3 | 1 | 7 | |
肺癌 | 5 | 4 | 7 | 26 | 1 | 1 | 1 | 7 |
肝癌 | 2 | 2 | 3 | 1 | 3 | 1 | 7 |
院内がん登録データから、2020年一年間の当院における五大癌のデータでは、胃がんの初発症例は26例、大腸癌の初発症例は数は72例、乳がんの初発症例は21例、肺がんの初発症例は42例、肝癌の初発症例は8例であった。大腸がんの症例が増加している、初回化学療法も入院で行っているために20例となっている。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 6 | 8.00 | 59.17 |
中等症 | 56 | 12.48 | 80.64 |
重症 | 12 | 17.33 | 84.83 |
超重症 | 3 | 11.00 | 83.67 |
不明 | - | - | - |
宮古島では超高齢社会を反映して日々肺炎や尿路感染症での入院があります。Covid19の影響のため、患者数が例年よりは減っていますが、多くの患者が75歳以上の後期高齢者が占め重症患者の平均年齢は85.18歳と際立っています。また酸素投与を必要とする中等症以上の症例が救急受診されるケースも多く入院管理を必要としております。肺炎のような呼吸器の問題は自宅や介護施設での経過をみていくことが困難であり、治療経過も1-2週間を要します。近年では、耐性菌の増加から抗菌薬の選択が制限される事例もあり、治療に困難を生じることもあります。肺炎加療ではベッド上に安静を余儀なくされるため入院中の筋力低下、廃用の進行、サルコペニアも大きな問題となっています。若い頃からの喫煙が問題でCOPDの患者も多く、50代以降から繰り返されている方も居ます。喫煙率が高いことも肺炎の罹患率、重症度が高いことの一因でしょう。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 105 | 22.63 | 74.26 | 22.69 |
その他 | 14 | 20.86 | 74.57 | 1.68 |
発症3日以内に来院される方が約90%を占めています。
当院では救急科と連携し、t-PA静注療法や血管内治療による機械的血栓摘除術などの超急性期治療を積極的に行っています。
また脳卒中(脳梗塞および脳出血)に対するリハビリについては、理学・作業・言語療法それぞれのスタッフが揃っており、多くは発症3日以内にリハビリを開始しています。また回復期リハビリテーション病院との連携を密にとっており、急性期治療終了後1ヶ月以上のリハビリが必要と考えられる方には積極的に転院をお勧めしています。回復期リハビリテーションに励まれ、その効果に満足して帰島される方も多くいらっしゃいます。転院準備にあたっては、当院の地域連携室が仲介の役割を担っています。
当院では救急科と連携し、t-PA静注療法や血管内治療による機械的血栓摘除術などの超急性期治療を積極的に行っています。
また脳卒中(脳梗塞および脳出血)に対するリハビリについては、理学・作業・言語療法それぞれのスタッフが揃っており、多くは発症3日以内にリハビリを開始しています。また回復期リハビリテーション病院との連携を密にとっており、急性期治療終了後1ヶ月以上のリハビリが必要と考えられる方には積極的に転院をお勧めしています。回復期リハビリテーションに励まれ、その効果に満足して帰島される方も多くいらっしゃいます。転院準備にあたっては、当院の地域連携室が仲介の役割を担っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) | 89 | 1.51 | 1.80 | 1.12 | 69.83 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 55 | 2.00 | 10.75 | 3.64 | 73.27 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 25 | 1.44 | 12.52 | 4.00 | 72.48 | |
K722 | 小腸結腸内視鏡的止血術 | 22 | 1.73 | 4.32 | 0.00 | 64.36 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) | 21 | 0.00 | 10.05 | 9.52 | 70.52 |
食の欧米化に伴って宮古島でも大腸癌は増えていいます。大腸癌は大腸ポリープから発症し、大腸ポリープのレベルで大腸癌が見つければ早期癌といい、内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術を行なえば完全治癒が見込まれます。大腸の進行癌になると開腹手術か腹腔鏡手術になりますが、その侵襲性から患者さんの負担を考えて、予防的見地からも積極的に大腸カメラを行っています。宮古島は胆石症、胆管癌、膵臓癌も比較的多いなかで、胆管・膵管が閉塞すると黄疸や膵臓炎を起こすことがあるため、内視鏡的胆道ステント留置術・膵管ステント留置術を行っています。一般に初期の膵臓癌の診断が難しく、当院では超音波内視鏡を行い初期の膵臓癌の積極的な診断に力を入れています。高齢者は心筋梗塞や脳梗塞の治療として抗血小板薬や抗凝固薬内服あるいは鎮痛薬を内服する患者さんも多いのが現状です。薬の副作用で消化管消化管出血をきたすこともあり、これらの消化管出血が起きた場合には内視鏡的止血治療も行っています。生活習慣病からくる狭心症には、経皮的冠動脈ステント留置術を行っています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 63 | 3.08 | 4.86 | 0.00 | 61.41 | |
K6335 | ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) | 28 | 1.39 | 3.21 | 0.00 | 61.86 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 26 | 0.08 | 3.65 | 0.00 | 41.81 | |
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純なもの) | 21 | 0.00 | 1.33 | 0.00 | 67.43 | |
K7193 | 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) | 16 | 13.63 | 19.25 | 0.00 | 74.44 |
手術件数が多いのは腹腔鏡下胆嚢摘出術である。多くの急性胆嚢炎に対しても積極的に早期の腹腔鏡下手術を行っている。虫垂炎に対しても積極的に腹腔鏡下手術を行っている。ヘルニア手術に関しても腹腔鏡下手術も含め様々な手術術式を患者の希望に沿って行っている。維持透析患者のシャント作成も行っています。結腸切除は進行症例、癌による大腸閉塞症例が多く、術前後入院期間が長くなっている。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) 等 | 110 | 1.85 | 28.88 | 34.55 | 81.84 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 47 | 2.02 | 29.00 | 38.30 | 81.45 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) 等 | 31 | 1.16 | 7.77 | 3.23 | 69.42 | |
K0821 | 人工関節置換術(膝) 等 | 18 | 1.17 | 28.89 | 0.00 | 73.17 | |
K084 | 四肢切断術(大腿) 等 | 13 | 18.46 | 35.15 | 23.08 | 81.77 |
高齢者が多く受傷される大腿骨の近位部骨折に対しては、ADLの低下の防ぐため、麻酔科医や手術室スタッフとの連携を元に、可能な限り早期に手術治療を行う事をモットーにしています。術後はリハビリスタッフの協力を得て、元のレベルへの回復を目標にリハビリを行っています。又、末期の変形性膝関節症や股関節症に対しては、人工関節置換術も行っています。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症等の患者さんも、大勢いらっしゃいます。診断や保存的治療は特に問題ありませんが、手術が必要な患者さんに対しては、現在当院には脊椎外科の専門医がいないため、連携している沖縄本島の病院(琉球大学病院等)に紹介しています。又、近年増加傾向にある、骨粗鬆症の治療にも力をいれています。
産婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開) | 60 | 1.72 | 7.33 | 0.00 | 32.55 | |
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 51 | 1.76 | 7.59 | 0.00 | 33.22 | |
K861 | 子宮内膜掻爬術 | 25 | 0.92 | 1.24 | 0.00 | 50.32 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 18 | 1.00 | 1.00 | 0.00 | 39.33 | |
K9091イ | 流産手術(妊娠11週までの場合)(手動真空吸引法によるもの) | 12 | 0.83 | 1.00 | 0.00 | 33.83 |
当院の2020年度の分娩件数は235件(うち帝王切開術は111件)でした。当院は宮古島で唯一帝王切開を行う施設であり、またハイリスク妊娠・分娩の患者様の対応をさせていただいております。手術の際は小児科および麻酔科とともに安全に手術を行い、術中および術後の疼痛管理も十分に行うことを目標としております。婦人科疾患に関しましては良性疾患(子宮筋腫など)を中心に診療しております。悪性疾患や悪性が疑われる場合の初回治療や専門的な技術を要する腹腔鏡手術に関しましては、本島の施設へ紹介させていただくことがあります。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 22 | 0.18 | 9.14 | 0.00 | 76.09 | |
K8412 | 経尿道的前立腺手術(その他のもの) | 21 | 1.00 | 6.62 | 0.00 | 74.57 | |
K8036ロ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの) | 21 | 2.05 | 6.10 | 0.00 | 71.76 | |
K800-2 | 経尿道的電気凝固術 | 6 | 0.50 | 4.17 | 0.00 | 66.83 | |
K7812 | 経尿道的尿路結石除去術(その他のもの) | 5 | 2.00 | 5.00 | 0.00 | 74.00 |
前立腺肥大症はポピュラーな泌尿器科疾患で認知度も高いと思われますが、これに対する手術として、当科では開設時から経尿道的前立腺切除術を行っています。レーザーを用いた治療も広く行われておりますが、現在でも標準的な治療として位置づけされており、安全かつ有効な治療として長年実施しております。尿路結石治療に関しては、対外衝撃波破砕術の適応があれば、宮古島徳洲会病院へ紹介し、当科では経尿道的破砕術を行うという役割分担を行っています。ただし、軟性尿管鏡とレーザーを組み合わせた破砕術ではないため、上部尿路結石については対応が困難で島外への施設へ紹介しているのが現状です。尿路結石に尿路感染を併発した発熱性複雑性尿路感染症に対しては、
尿管ステント留置術や腎瘻造設術をおこなっておりますが、容易に敗血症へ陥る危険があるため可及的速やかに対応するようこころがけております。近年高齢者の比率が増えてきており、この傾向は今後も続くものと思われます。
尿管ステント留置術や腎瘻造設術をおこなっておりますが、容易に敗血症へ陥る危険があるため可及的速やかに対応するようこころがけております。近年高齢者の比率が増えてきており、この傾向は今後も続くものと思われます。
総合診療科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) | 14 | 9.07 | 3.79 | 0.00 | 74.50 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 7 | 7.57 | 18.57 | 0.00 | 77.71 | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) | 5 | 59.20 | 42.60 | 20.00 | 75.80 | |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 2 | 7.50 | 26.50 | 0.00 | 62.50 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 2 | 7.50 | 26.00 | 0.00 | 78.00 |
当科は15歳以上の外来受診者で初診の方を担当しています。病院のゲートキーパー的役割を果たしています。その中でも健診異常による受診の方が一定割合を占めます。早期大腸癌スクリーニング検査である便潜血検査で陽性となった方に対する大腸内視鏡検査は、当科から依頼する検査の中で最多となっています。また、結石性腎う腎炎による敗血症の高齢者などは泌尿器科と併診の上で、重症管理を行う場面もあります。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) | 10 | 1.00 | 1.00 | 0.00 | 68.10 | |
K241 | 眼球摘出術 | 1 | 11.00 | 13.00 | 0.00 | 86.00 | |
K246 | 角膜・強膜縫合術 | 1 | 0.00 | 7.00 | 0.00 | 79.00 | |
K224 | 翼状片手術(弁の移植を要するもの) | 1 | 1.00 | 1.00 | 0.00 | 53.00 | |
- | - | - | - | - | - | - |
入院手術は白内障手術が主となっていますが、緊急入院手術が必要な疾患に関しては、可能な限り行っております。(強角膜縫合術、眼球摘出術、等)
翼状片手術・霰粒腫手術・結膜弛緩症手術・眼瞼下垂手術などは、日帰り外来手術にて行っております。
翼状片手術・霰粒腫手術・結膜弛緩症手術・眼瞼下垂手術などは、日帰り外来手術にて行っております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | 1 | 0.02 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 67 | 1.54 |
異なる | 29 | 0.67 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | 1 | 0.02 |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 7 | 0.16 |
異なる | 4 | 0.09 |
宮古島では超高齢社会を反映して日々肺炎や尿路感染症での入院があります。Covid19の影響のため、患者数が例年よりは減っていますが、多くの患者が75歳以上の後期高齢者が占め重症患者の平均年齢は85.18歳と際立っています。また酸素投与を必要とする中等症以上の症例が救急受診されるケースも多く入院管理を必要としております。肺炎のような呼吸器の問題は自宅や介護施設での経過をみていくことが困難であり、治療経過も1-2週間を要します。近年では、耐性菌の増加から抗菌薬の選択が制限される事例もあり、治療に困難を生じることもあります。肺炎加療ではベッド上に安静を余儀なくされるため入院中の筋力低下、廃用の進行、サルコペニアも大きな問題となっています。若い頃からの喫煙が問題でCOPDの患者も多く、50代以降から繰り返されている方も居ます。喫煙率が高いことも肺炎の罹患率、重症度が高いことの一因でしょう。
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