病院情報の公開

2020「病院情報の公表」

DPCデータに基づく「病院情報の公表」ページ公開のお知らせ

当院では、DPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し、市民の皆さま向けに情報公開を進めております。

診療データを可視化することにより、当院の特徴や急性期病院の現状を理解して頂くことを目的にしております。

また情報公表することにより、当院のDPCデータの質の向上やDPCデータの分析力、説明力の向上を図っていきます。

●DPCとは

入院される患者さまの病名や症状、行われる治療内容に応じて、あらかじめ定められた1日あたりの医療費を基本として、入院医療費を計算する制度です。

<情報公開する7項目>

  • 診断群分類年齢階級別退院患者数
  • 診断群分類別患者数(診療科別患者数上位5位まで)
  • 初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
  • 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  • 脳梗塞のICD10>別患者数等
  • 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  • その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
  • 公開している情報は、令和元年度(2019年4月1日~2020年3月31日)中に当院を退院した患者であり、一般病棟に入院していた方が対象となります。
    ※自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さまは含まれておりません。

令和元年度 沖縄県立宮古病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 525 103 181 384 331 364 902 867 1069 366

当院は、宮古圏域における中核病院として、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層の患者さまに質の高い医療を提供しています。令和元年度の状況をみてみると、0~9歳までの新生児と乳幼児が約10%を占め、また60歳以降の高齢者層が約63%と入院比率が高いという特徴があり、高齢者の占める人口構成比と並行して入院患者の高齢化も目立ちます。その一方で、新生児・乳幼児の入院患者の占める割合も比較的高いため、高齢者医療だけでなく、新生児医療を支えているという急性期病院の特徴をもっていると言えます。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

総合診療科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし 47 21.17 19.29 10.64% 78.34
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 42 10.60 12.58 2.38% 77.95
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 40 14.13 20.84 7.50% 82.55
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 28 10.57 17.71 3.57% 75.39
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 23 11.00 12.55 0.00% 69.04

当科では主に15歳以上の方を対象にしています。高齢化に伴い、複数の併存疾患を有する方が著しく増えています。生活習慣病以外にも認知症など急増している疾患も含めると、特定の疾患や専門による分類である人の全体像をつかむことが困難な時代となっています。総合診療科は疾患や専門に限らず、より全般的(ジェネラル)な視点を持って診療にあたっています。またまだ診断についていない未分化な健康問題を持っている方に対して、丁寧な問診と診察で診断をつけることも総合診療科の得意とするところです。入院診療に関して最も多い年齢層は65歳以上、特に後期高齢者に該当する層です。肺炎や腎盂腎炎といった感染症の他、心不全や慢性閉塞性肺疾患が頻度の高い入院理由となっています。内科疾患に対する専門性も有しており、一般病棟への入院はもちろん、集中治療が必要な方にも対応しています。必要に応じて内科や外科、泌尿器科などとも連携しながら質の高い医療を提供するよう心がけています。また看護師、リハビリスタッフ、地域連携室、栄養室など様々な医療職とチームとなって活動し、ケアの向上を常に意識しています。


消化器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 83 7.96 9.79 2.41% 71.23
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病 なし 45 2.36 2.63 0.00% 66.82
060340xx03x01x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり 32 20.16 19.00 0.00% 78.63
060360xx01x0xx 慢性膵炎(膵嚢胞を含む。) 膵体尾部腫瘍切除術 膵尾部切除術の場合等 手術・処置等2 なし 23 8.04 7.43 0.00% 55.22
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 22 10.18 10.49 0.00% 71.41

宮古島では、当科でのみ胆膵内視鏡を行っており、その検査割合は多い。消化管内視鏡については、当院での定期内視鏡フォローに加え、初診や検診異常精査を担っている当院総合診療科や地域連携医療機関からの内視鏡依頼への対応を大切にしており、そのフィードバックなどを含めた地域医療連携を通して一次、二次予防への関わりを重視している。そのため、スクリーニング目的の内視鏡に比し、治療的内視鏡の割合も高く入院数も比較的多くなっていると思われる。


外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 38 5.87 6.37 0.00% 60.84
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 32 5.66 4.85 0.00% 69.22
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 27 5.59 7.13 0.00% 65.07
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 27 4.22 5.45 0.00% 36.07
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 24 6.71 8.89 0.00% 70.38

入院患者数では胆のう疾患、鼠径ヘルニア、虫垂炎、腸閉塞の順に入院が多い。入院期間はヘルニアを除いて、全国平均より短い。


小児科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 99 7.96 6.17 5.05% 0.00
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 92 7.10 6.19 1.09% 0.85
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 30 10.60 11.16 0.00% 0.00
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 30 4.37 6.64 0.00% 4.90
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 1あり 26 10.04 11.21 3.85% 0.00

当院では、離島である宮古圏域のすべての小児患者に対する唯一の入院施設です。小児科外来、小児救急およびNICU、GCUも開設しているため、すべての小児科疾患が入院対象となっております。
DPCの上位には、一般的な小児病院と同様に肺炎などの呼吸器感染症が入っており、重症患者に対しては、人工呼吸器管理も行っております。また、新生児疾患として低出生体重児、低血糖、敗血症にも対応しております。


整形外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 135 33.41 25.94 29.63% 80.93
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 39 28.56 23.56 0.00% 75.64
160760xx97xxxx 前腕の骨折 手術あり 34 3.94 5.54 0.00% 51.53
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし 34 24.82 19.40 8.82% 82.88
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 15 27.67 19.59 13.33% 83.20

高齢者が多く受傷される大腿骨の近位部骨折に対しては、ADLの低下の防ぐため、麻酔科医や手術室スタッフとの連携を元に、可能な限り早期に手術治療を行う事をモットーにしています。術後はリハビリスタッフの協力を得て、元のレベルへの回復を目標にリハビリを行っています。又、末期の変形性膝関節症や股関節症に対しては、人工関節置換術も行っています。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症等の患者さんも、大勢いらっしゃいます。診断や保存的治療は特に問題ありませんが、手術が必要な患者さんに対しては、現在当院には脊椎外科の専門医がいないため、連携している沖縄本島の病院(琉球大学病院等)に紹介しています。又、近年増加傾向にある、骨粗鬆症の治療にも力をいれています。


循環器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 56 2.05 3.01 1.79% 66.48
050050xx99101x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり 51 3.33 6.36 7.84% 70.78
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 44 16.75 17.71 2.27% 80.25
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 33 4.06 4.40 0.00% 71.76
050070xx99000x 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 8.93 7.56 0.00% 74.13

宮古島は県内でも生活習慣病の割合が高く、また高齢者の割合も高い。動脈硬化を基礎疾患とする虚血性心疾患が増えている。当院では宮古島唯一の中核病院として虚血性心疾患のハイリスクの患者さんを重症化しない前にできるだけ心臓カテーテル検査などでスクリーング検査を行い、当院で治療可能な虚血性心疾患は経皮的動脈形成術を行い、左冠動脈主幹部や多枝病変の患者さんで手術の適応と思われる患者さんは、沖縄本島の心臓血管外科施設のある病院を紹介している。繰り返して入院する心不全の患者さんに対しては、その原因を精査して原因に基づいた治療を行っています。心不全の重症度に応じて薬物療法、持続陽圧呼吸法療法(C-PAP)、気管内挿管、大動脈内バルーンパンピング法(IABP)などの治療を行っており、それに関連する医師・看護師・栄養士・薬剤師・臨床工学士・リハビリ療法士などのチーム医療で患者様をサポートしています。また、心臓再同期治療除細動器治療(CRTD)や弁置換手術などの手術が必要な症例に関しては施設基準を満たした沖縄本島の病院を紹介しています。心房細動、上室性頻拍発作や心室頻拍など頻脈性不整脈の患者さんは本人や家族の要望を聞きながら、高周波アブレーション治療の必要な方については島外の不整脈専門病院を紹介している。


産婦人科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 55 9.67 9.53 0.00% 31.87
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 49 10.06 9.66 2.04% 33.06
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2 なし 45 13.09 19.06 6.67% 29.11
120200xx99xxxx 妊娠中の糖尿病 手術なし 16 3.63 5.59 0.00% 34.06
120250xx97x0xx 生殖・月経周期に関連する病態 手術あり 手術・処置等2 なし 14 2.64 4.28 0.00% 47.57

宮古島の中核病院としてNICU(新生児集中治療室)を併設し、地域周産期母子医療センターとして主にハイリスク妊娠・分娩を扱っています。また他院からの紹介患者様も積極的に受け入れ、24時間体制で産科・婦人科救急疾患に対応しております。早産に至りそうな患者様や分娩時大量出血が予想される場合などに関しましては、沖縄本島の施設へご紹介もしくは母体搬送をさせていただくことがあります。


泌尿器科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 定義副傷病 なし 47 2.04 2.49 0.00% 72.79
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 27 8.04 8.52 0.00% 72.30
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 17 15.65 12.58 0.00% 76.71
110420xx02xx0x 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 定義副傷病 なし 15 3.93 4.22 6.67% 68.80
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 15 9.33 7.07 0.00% 70.47

最良の結果を目指し、患者・医療者がともに歩んでいく泌尿器科診療でありたいと考えています。病状・治療方針についてわかりやすく説明するよう努め、質問しやすい雰囲気づくりに努めます。泌尿器科救急および地域の医療福祉施設の求めに迅速に対応するよう努力します。他の診療科と良好な関係を築き、チームとして対応できる体制を作ります。泌尿器科専門領域によっては、必要に応じて医師を招聘し診療にあたります。
当科へは、排尿に関する症状により受診されるかたが最多ではありますが、検診等で血尿・PSA高値、超音波検査での尿路系異常を指摘され来院される方も増えております。また、発熱や腹痛を契機に他の施設・診療科を受診後、泌尿器科疾患を指摘され受診することもあります。大部分は尿路性器感染症・前立腺肥大症・神経因性膀胱等の良性疾患であり、薬物療法が治療の主体となりますが、中には悪性腫瘍が判明する方もおられます。特に2017年男性において罹患率1位となった前立腺癌は、当科においても最も多く診断される癌です。


呼吸器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 18 4.39 3.34 0.00% 72.89
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 15 21.40 18.84 6.67% 68.60
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 12 16.00 14.62 8.33% 74.92
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 5あり 9 9.67 20.04 0.00% 73.00
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 9 4.67 9.59 0.00% 63.11

当院では島外の病院とも連携をとりながらの多くの肺癌の患者をフォローしています。肺癌に関しては手術適応や放射線療法の適応があれば速やかに紹介しており、また適応がない方でも当院で免疫チェックポイント阻害薬まで使用した化学療法を行っております。


脳神経外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 軽傷 脳出血(JCS10未満)手術なし 20 26.10 18.81 35.00% 67.00
160100xx97x00x 慢性硬膜下血腫など 手術あり 15 18.80 9.67 0.00% 78.33
010040x199x00x 重症・中等症 脳出血(JCS10未満)手術なし 副傷病なし 15 35.87 20.96 53.33% 67.73
160100xx99x00x 脳挫傷などの頭部外傷 手術なし 15 20.96 7.34 6.67% 63.80
010040x199x01x 重症・中等症 脳出血(JCS10未満)手術なし 副傷病あり 8 7.34 33.36 37.50% 67.88

脳神経外科に入院される患者様の多くは、頭部外傷と脳卒中による頭蓋内出血の方です。ほぼすべてが突然起こるため、脳神経外科医が2名態勢で待機しています。


感染症内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 14.55 20.84 0.00% 83.73
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 9 8.89 12.58 0.00% 71.53
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 8 10.63 13.61 0.00% 80.00
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 6 11.83 17.71 0.00% 82.17
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし 4 14.75 19.29 0.00% 82.75

宮古島でも日本の他地域と同様に超高齢社会を反映して細菌性肺炎や尿路感染症などの細菌感染症での入院を日々受け入れております。
多くの患者が75歳以上の後期高齢者が占め、重症患者の平均年齢は82歳と際立っています。また酸素投与を必要とする中等症以上の症例が救急受診されるケースも多く入院管理を必要としております。肺炎のような呼吸器の問題は自宅や介護施設での経過をみていくことが困難であり、治療経過も1-2週間を要します。近年では、耐性菌の増加から抗菌薬の選択が制限される事例もあり、治療に困難を生じることもあります。肺炎加療ではベッド上に安静を余儀なくされるため入院中の筋力低下、廃用の進行、サルコペニアも大きな問題となっています。若い頃からの喫煙により慢性閉塞性肺疾患COPDの患者も多く、50代以降から繰り返されている方も居ます。また脳梗塞の後遺症として嚥下障害の方も少なくなく、誤嚥を繰り返し肺炎で入院加療を要するケースもみられます。


腎臓内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 9 11.33 12.58 11.11% 84.11
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 5 12.60 15.48 0.00% 70.60
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし 5 18.20 19.29 20.00% 83.00
0400801499×002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア2 4 6.75 15.17 0.00% 84.50
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2 なし 4 6.75 8.86 0.00% 61.00

当科では、透析患者様やリウマチ膠原病に罹患されている方の入院を主に担当しています。全身管理が必要な方が多く、内科疾患を幅広く診療しています。


眼科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 34 3.00 2.78 0.00% 69.82
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 7 3.43 5.09 0.00% 76.43
02001xxx97x0xx 角膜・眼及び付属器の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 1 3.00 7.96 0.00% 86.00
020130xxxxxxxx 原田病 1 6.00 15.25 0.00% 30.00

当院では、片眼2泊3日の入院にて白内障手術を行っております。
通常は局所麻酔にて行いますが、認知症や精神疾患などで局所麻酔が困難な場合は、麻酔科医とともに全身麻酔下にて白内障手術を行っております。


耳鼻咽喉科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 21 7.48 5.45 0.00% 33.43
030428xxxxxxxx 突発性難聴 3 17.33 8.93 0.00% 45.33
03001xxx97x01x 頭頸部悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり 2 61.50 31.72 0.00% 85.50
030190xx99xxxx 唾液腺炎、唾液腺膿瘍 手術なし 2 13.00 8.31 0.00% 46.50
030240xx01xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等 2 15.00 7.76 0.00% 21.00

耳鼻咽喉科は常勤医1名で月・水・金曜日の午前中に一般診療を行っています。火・木曜日は手術日となっています。外来は当院2階にあり、入院は主に5階東病棟となります。小児の患者様は5階西病棟に入院して頂いております。月2回応援の医師による外来診療があります。
耳鼻咽喉科では耳、鼻、咽喉頭および頸部の疾患を取り扱います。下記の症状がある場合は耳鼻咽喉科を受診して下さい。
耳・・・難聴、耳鳴り、耳閉感、耳痛、耳だれ等
鼻・・・くしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻出血、臭いがない等
のど・・・痛み、声がれ、のどの違和感、飲み込みが悪い等
その他・・・めまい、首の腫れ、魚骨がささった等

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 6 3 3 7 5 1 7
大腸癌 10 32 30 18 4 19 1 7
乳癌 5 3 8 6 1 8 1 7
肺癌 4 3 17 50 4 6 1 7
肝癌 1 1 5 7 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

院内がん登録データから、当院における大腸癌の一年間の初発発症例数は約75例である。大腸癌の初発患者入院数は94例である。これは化学療法の初回治療に入院化学療法を行っており、多くカウントされたと思われる。再発患者も状態に応じて入院化学療法を行っている。レジメによっては一ヶ月に二回の入院加療となっているので、再発患者数も本来は数例であるが再発後、化学療法等にて複数回入院加療を行っているので、19と多くなっている。肺がんはステージⅢ、Ⅳが多い状態である。胃癌は沖縄では症例数が少ないが、進行例が多く占めている。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 14 6.29 59.14
中等症 125 11.62 77.64
重症 28 14.79 85.18
超重症 7 17.71 87.00
不明

宮古島では超高齢社会を反映して日々肺炎や尿路感染症での入院があります。
多くの患者が75歳以上の後期高齢者が占め重症患者の平均年齢は85.18歳と際立っています。また酸素投与を必要とする中等症以上の症例が救急受診されるケースも多く入院管理を必要としております。肺炎のような呼吸器の問題は自宅や介護施設での経過をみていくことが困難であり、治療経過も1-2週間を要します。近年では、耐性菌の増加から抗菌薬の選択が制限される事例もあり、治療に困難を生じることもあります。肺炎加療ではベッド上に安静を余儀なくされるため入院中の筋力低下、廃用の進行、サルコペニアも大きな問題となっています。若い頃からの喫煙が問題でCOPDの患者も多く、50代以降から繰り返されている方も居ます。喫煙率が高いことも肺炎の罹患率、重症度が高いことの一因でしょう。

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 103 21.62 75.57 16.67%
その他 17 18.53 71.24 0.83%

発症3日以内に来院される方が98%を占めています。そのため当院では血管内治療による器械的血栓摘除術やt-PA静注療法などの超急性期治療を積極的に行っています。脳卒中(脳梗塞および脳出血)に対するリハビリについては、理学・作業・言語療法それぞれのスタッフが揃っており、発症3日以内にリハビリを開始しています。また回復期リハビリテーション病院との連携を密にとっており、急性期治療終了後1ヶ月以上のリハビリが必要と考えられる方には積極的に転院をお勧めしています。転院後は回復期リハビリテーションに励まれ、その効果に満足して帰島される方が多くいらっしゃいます。当院の地域連携室が仲介の役割を担っています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

総合診療科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 7 7.71 5.14 0.00% 64.86
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 7 25.57 24.14 14.29% 79.29
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 6 7.83 17.33 16.67% 77.17
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 3 6.67 4.33 0.00% 42.00
K060-31 化膿性又は結核性関節炎掻爬術(膝) 3 2.00 38.00 0.00% 62.00

当科は15歳以上の外来受診者で初診の方を担当しています。病院のゲートキーパー的役割を果たしています。その中でも健診異常による受診の方が一定割合を占めます。早期大腸癌スクリーニング検査である便潜血検査で陽性となった方に対する大腸内視鏡検査は、当科から依頼する検査の中で最多となっています。また、結石性腎う腎炎による敗血症の高齢者などは泌尿器科と併診の上で、重症管理を行う場面もあります。


消化器内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 94 3.10 12.14 2.13% 73.13
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 52 0.67 1.56 0.00% 68.17
K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他のもの) 38 1.03 2.89 2.63% 71.68
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術 33 2.79 9.42 0.00% 59.48
K654 内視鏡的消化管止血術 30 0.23 7.53 3.33% 70.00

宮古島では、当科のみで胆膵内視鏡を行っており、その検査割合は多い。
胆管ステントは胆管炎、膵管ステントは膵炎に対し留置していることが多く、ステント留置後の治療継続も必要となり術後日数が長くなっている。
膵管ステント留置については、飲酒、アルコール性慢性膵炎を反映してか、平均年齢が低い。
内視鏡的止血術については、比較的高齢者の割合が高く、同年齢層に対する鎮痛薬、抗血小板薬、抗凝固薬などの負荷も考慮される。
消化器科常勤は当院のみで転院転帰となる患者様は少ない。


外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 77 2.10 7.44 0.00% 63.42
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 26 0.15 2.81 0.00% 39.31
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 21 1.57 3.10 0.00% 69.14
K610-3 内シャント設置術 20 0.55 2.15 0.00% 69.10
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 12 1.75 2.67 0.00% 63.75

手術件数が多いのは腹腔鏡下胆のう摘出術である。多くの急性胆のう炎に対しても積極的に早期の腹腔鏡下手術を行っている。虫垂炎に対しては積極的に腹腔鏡下手術を行っている。ヘルニア手術に関しても腹腔鏡下手術も含め、様々な手術術式を患者の希望に沿って行っている。維持透析患者のシャント作成も行っています。


小児科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの) 12 0.00 10.67 8.33% 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度のもの) 3 0.00 27.00 33.33% 0.00
K7152 腸重積症整復術(観血的なもの) 1 2.00 7.00 0.00% 0.00
K7151 腸重積症整復術(非観血的なもの) 1 0.00 1.00 0.00% 1.00

当科は小児内科であるため、いわゆる手術は行っておりません。
緊急処置として、上位2位までに新生児医療としての新生児仮死蘇生術が、3位には救急医療処置としての腸重積非観血的整復術が入っております。


整形外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 114 2.12 30.28 32.46% 78.07
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 47 1.87 5.28 2.13% 60.04
K0821 人工関節置換術(膝) 等 43 1.21 33.70 0.00% 75.65
K0811 人工骨頭挿入術(股) 39 2.36 26.56 15.38% 81.44
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(下腿) 等 13 0.23 8.85 0.00% 55.38

高齢者が多く受傷される大腿骨の近位部骨折に対しては、ADLの低下の防ぐため、麻酔科医や手術室スタッフとの連携を元に、可能な限り早期に手術治療を行う事をモットーにしています。術後はリハビリスタッフの協力を得て、元のレベルへの回復を目標にリハビリを行っています。又、末期の変形性膝関節症や股関節症に対しては、人工関節置換術も行っています。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症等の患者さんも、大勢いらっしゃいます。診断や保存的治療は特に問題ありませんが、手術が必要な患者さんに対しては、現在当院には脊椎外科の専門医がいないため、連携している沖縄本島の病院(琉球大学病院等)に紹介しています。又、近年増加傾向にある、骨粗鬆症の治療にも力をいれています。


循環器内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 24 0.58 2.71 0.00% 70.67
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 10 0.00 8.40 10.00% 63.00
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 9 3.89 2.33 0.00% 71.00
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 9 5.89 11.11 0.00% 75.89
K597-2 ペースメーカー交換術 8 0.63 7.63 0.00% 83.88

生活習慣病からくる動脈硬化による虚血性疾患には、経皮的冠動脈ステント留置術を行っています。心臓疾患、脳血管疾患の患者さんには 抗血小板薬や抗凝固薬内服しております。食の欧米化に伴って宮古島でも大腸癌は増えています。大腸癌は大腸ポリープから発症し、大腸ポリープのレベルで大腸癌が見つかれば早期癌といい、内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術を行なえば完全治癒が見込まれます。大腸の進行癌になると開腹手術か腹腔鏡手術になりますが、その侵襲性から患者さんの負担を考えて、予防的見地からも積極的に大腸カメラを行っています。抗血小板薬や抗凝固薬内服している患者さんには入院して頂きヘパリン点滴に換えて、大腸ポリープ・粘膜切除術による出血の合併症を減らす努力をしている。徐脈性疾患には全例にMRI対応永久ペースメーカー植え込み術を行ない10年後にはペースメーカー電池交換術も行なっている。


産婦人科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 69 3.26 8.23 0.00% 31.81
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 48 1.27 7.92 2.08% 33.56
K861 子宮内膜掻爬術 22 0.73 1.00 0.00% 48.45
K9091イ 流産手術(妊娠11週までの場合)(手動真空吸引法によるもの) 19 1.32 1.21 0.00% 36.68
K8962 会陰(腟壁)裂創縫合術(分娩時)(肛門に及ぶもの) 12 0.58 3.33 0.00% 27.92

当院の2019年度の分娩件数は262件(うち帝王切開術は117件)でした。当院は宮古島で唯一帝王切開を行う施設であり、またハイリスク妊娠・分娩の患者様が多いことから帝王切開率は高率となっております。帝王切開の際は小児科・麻酔科とともに安全に手術を行い、術中および術後の疼痛管理も十分に行うことを目標としております。婦人科疾患に関しましては良性疾患(子宮筋腫など)を中心に診療しております。悪性疾患や悪性が疑われる場合、また腹腔鏡手術をご希望される患者様は本島の施設へ紹介させていただくことがあります。


泌尿器科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8412 経尿道的前立腺手術(その他のもの) 29 1.93 9.48 0.00% 72.59
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 25 2.32 6.72 4.00% 65.84
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの) 16 3.75 5.63 0.00% 71.38
K7812 経尿道的尿路結石除去術(その他のもの) 7 7.57 5.14 14.29% 51.14
K805 膀胱瘻造設術 6 5.00 29.17 0.00% 80.67

早期前立腺癌に対する根治的治療は、手術・放射線治療ですが、放射線治療は地域にその施設がなく本島の施設への紹介となります。手術に関しても、近年は腹腔鏡手術、特にロボット支援腹腔鏡手術が主流となっており、琉球大学泌尿器科へ依頼するケースが増えている状況です。腎癌・膀胱癌・前立腺癌は新規ホルモン剤・抗がん剤・免疫チェックポイント阻害薬での治療の進歩がめざましく、当科においても外来で治療できる体制を整えております。


脳神経外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 19 0.26 12.37 0.00% 81.53
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 9 6.33 6.78 0.00% 69.33
K1781 脳血管内手術(1箇所) 7 1.00 33.43 28.57% 56.71
K164-5 内視鏡下脳内血腫除去術 6 0.00 38.17 83.33% 61.83
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)(脳内のもの) 4 0.00 38.50 100.00% 64.25

頭部外傷や脳卒中に対する手術が主体です。どのような脳卒中にでも対処できる技術と装備を備えています。脳血管内治療については、脳梗塞発症早期の血栓回収術は以前から積極的に行なっていましたが、専門医が常駐する現在では脳動脈瘤のコイル塞栓術や頸動脈ステント拡張術なども増えてきています。


感染症内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 1 6.00 12.00 100.00% 63.00
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 1 6.00 9.00 0.00% 84.00
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 1 1.00 17.00 0.00% 38.00
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 1 1.00 0.00 0.00% 60.00

高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病により慢性腎不全に至る方が少なくありません。また定期健診が未受診であることから、気がつかないうちに末期腎不全となり、血液透析を要する状況になり病院を受診するケースもみられます。このように腎不全に至る場合、腎代替療法である血液透析・腹膜透析・腎移植のなかから患者様の生活様式にあわせて持続可能な治療を選択しております。血液透析を行うための内シャント造設術も平均年齢は63歳であり、比較的若年から血液透析を要する状況であることが伺い知れます。また維持透析中にもシャント狭窄・シャント閉塞により血液透析継続が困難な場合もあり、他院からの紹介も受けながらシャントPTAを行っております。


腎臓内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 3 6.67 10.33 0.00% 59.33
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 3 8.00 12.00 33.33% 77.00
K681 胆嚢外瘻造設術 1 0.00 19.00 100.00% 71.00
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 1 7.00 2.00 0.00% 69.00
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 1 0.00 30.00 0.00% 72.00

当科では、維持血液透析患者様のシャント狭窄や閉塞のトラブルについて、放射線科医師と協力し、経皮的シャント拡張術・血栓除去術(PTA)を行っています。また末期腎不全患者様の血液透析導入にあたり、内シャント造設術を外科医と協力して行っています。島内では血液透析導入からシャントトラブルまで対応できるようになっています。


眼科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 41 1.07 1.00 0.00% 70.95
K216 眼瞼結膜悪性腫瘍手術 1 0.00 2.00 0.00% 86.00

入院手術は白内障手術が主となっていますが、緊急入院手術が必要な疾患に関しては、可能な限り行っております。
翼状片手術・霰粒腫手術・結膜弛緩症手術・眼瞼下垂手術などは、日帰り外来手術にて行っております。


耳鼻咽喉科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 3 15.33 41.00 0.00% 73.67
K386 気管切開術 1 5.00 15.00 0.00% 36.00
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 1 0.00 8.00 0.00% 6.00

主な疾患としては、急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、末梢性顔面神経麻痺、突発性難聴、慢性中耳炎等が多く、その他にも必要に応じ入院・手術を行っています。また悪性腫瘍や当院での治療が難しい疾患に関しては琉球大学病院等の本島の病院を紹介させていただいております。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 2 0.04%
異なる
180010 敗血症 同一 81 1.59%
異なる 42 0.82%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 19 0.37%
異なる 1 0.02%

発生率は低いものの非常に重篤な病態です。免疫力の低下した患者、癌治療で抗がん剤を使用している患者においてたびたび問題になり、また免疫力がないことにより症状が出にくく気付いたときには進行している事も多いため重篤な経過になりえます。敗血症では血液を採取し培養に提出することを当院では徹底し、二カ所から採血を行わせていただいており、そのためほとんどの症例での見逃しは少なく約8割で入院時病名の敗血症が主病名と一致しています。患者さまに二カ所の採血負担をお願いしていますが、しっかりとした診断をつけることにつながっています。血液培養から菌体が分離される方も多く、高齢者の多いことを反映していることと考えられます。また手術・処置等の合併症は処置に関する感染として透析シャントに関する感染、ペースメーカー挿入術後の感染が約半数を占め、手術に関する感染骨関節術後、術創部感染など防ぐことができる感染症が当院ではまだまだ比較的存在しています。原因解明、調査のため感染症委員会のチームで対策を検討し、監視をしております。

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