院長挨拶

院長挨拶

院長挨拶新型コロナウィルス感染症が世界中で猛威を振るい、病院の医療に対するあり方や私たちの日常の生活態度の変容など、変化が求められている。このように医療というのは時代と共に変化しながら発展していくものと考えられる。

それでは医療の原点も時代と共に変わっていくものだろうか、と自問する。医療の原点とは、自らが学んできた医学という社会的知的財産や専門的な医療技術を、患者との関係(医師患者関係)の中で個別的に適応させながら、さらに関わる多職種らの人間関係も含めて、新たな医学的認識を発展させていく、ということである。一言で云えば、「あらゆる人間関係の中でこそ医療は統合的に新たに発展していく」ことである。

医療の原点、医のヒュ-マニズム、医のプロフェッショナリズム、医の倫理、患者中心の医療、住民医療、地域医療もすべてあらゆる人間関係の中で、時代の影響を受けながら、変化・発展し成長していくものと考える。

そして地域医療の真の姿は「地域住民と共に歩む」ということと、「高品質医療の提供を求めていく」ということに尽きるということである。

我々宮古病院スタッフには、患者の苦しみを分かち合うことで患者に寄り添い、共に乗り越えていける多職種協働による患者・患者家族との信頼関係を構築し、真の共感する(寄り添う)医療が求められている。

また、互いに敬意を持ってチーム医療を熟成し、信頼に基づく安全な医療サポ-ト体制を、人間関係の中で自己内省し構造化していくこと、患者や患者家族に対して常に敬意を持って接し、インフォ-ムド・コンセントを基本とした、高品質医療を提供していくことこそが求められている。

沖縄県立宮古病院の7つある理念の中のひとつに、助け合いの文化の醸成Culture  of  Corporation:助け合いの文化)を今年から掲げた。宮古病院という組織の中で助け合いの文化を醸成し、今後変化していく医療情勢に対して職員一同で乗り越えていきたい、そして乗り越えていけると考えている。 

 

沖縄県立宮古病院 院長 本永英治