診療科・部門臨床工学科

はじめに

臨床工学技士は、現在の医療に不可欠な医療機器のスペシャリストとして、1987年に制度ができ、厚生労働大臣の免許を受けて、医師の指示の下に生命維持管理装置の操作および、保守点検を行なうことを業としております。

臨床工学科の紹介

2020年度時点で、臨床工学技士の人数は正職員として4人勤務しており、その業務は下記の内容となっております。

勤務体制は、基本平日の日勤のみですが、休日や夜間帯に関してはオンコール体制をとっており、緊急症例や医療機器トラブルに対応しております。

当院では、下記の業務をローテーションできるよう行っており、少ない人数で効率良く、幅広い業務を遂行できることが目標であります。

人事異動では、定期的な転入・転出がある為、業務教育だけに多くの時間を費やすことが困難であります。マニュアルを作成し、教育計画を立て、早期に各業務を独り立ちできるようにしていますが、それも今後の課題です。

業務内容

1.医療機器管理業務

輸液ポンプ・シリンジポンプ・経腸栄養ポンプ・血糖測定器・人工呼吸器などの医療機器を中央管理し、使用前点検・定期点検を実施し、貸出を行い、故障した機器は、修理をします。

また、離島では、メーカー・代理店が、島内に常駐していない場合が多い為、すぐに出向しての検証や、修理をしてもらえない状況もあります。そこで、臨床現場で、治療が滞りなく施行できるよう調整するのも、大切な仕事となっております。

2.循環器業務

心臓カテーテル検査がある場合には、造影室へ出向し、循環器医師の指示の下、血管内超音波撮像装置の操作、検査・治療デバイスの清潔野への受け渡しなどを、行います。また、離島である事から、物品の発注から納品まで時間を要したり、天候などにも左右される為、在庫管理も大切な業務となっております。

ペースメーカー業務では、植え込みから、定期外来のフォロー、MRI撮像時など、すべてのペースメーカーチェックに携わり、プログラマーを操作し、不整脈の有無、動作状況などを確認・報告し、医師の指示の下、設定の変更を行います。

3.人工呼吸器管理業務

各部署で使用されている人工呼吸器を、月曜日から金曜日まで使用中点検を行ない、機器の安全使用や、患者状況把握に努めております。

週に一回、RST(呼吸ケアチーム)の一員として、呼吸器内科、看護師、理学療法士、歯科衛生士と共に、人工呼吸器患者さんの回診を行い、人工呼吸器の早期離脱を目標としております。

4.血液浄化業務

13床ある透析室では、看護師と協働で日常業務を行います。また、コンソールのオーバーホールなどを行い、機器のトラブルに対応します。

5.患者搬送業務

島外へ患者搬送する場、民間機での患者搬送の際は、機内での使用承認を得た材質の酸素ボンベや医療機器でなければならない為、その申請の一端を担います。また、補助循環装置が装着された患者様の場合には、医者と共に自衛隊機へ同乗し、本島の病院まで搬送します。

6.院内研修会

医療安全対策として、定期的な研修会や、医療機器の講習会を実施しております。

7.その他

当院は、災害拠点病院である為、臨床工学技士が、D-MAT(災害派遣医療チーム)として、災害医療に携わっている他、離島診療所の機器管理・トラブル対応も担っており、今後も多岐に必要度が増すものと考えられます。

スタッフ紹介

技師長
与那覇 英樹

高橋 紀幸

大城 幸作
・体外循環技術認定士
・補助人工心臓管理技術認定士
・3学会合同呼吸療法認定士

長崎 裕治郎
・不整脈治療専門臨床工学技士