放射線技術科
放射線技術科
放射線技術科は、病院の理念である「地域の笑顔(SMILE)を大事にし、知識、技術を高め、安全で適切な医療を提供する」を念頭に置き、質の高い放射線検査の画像および診療情報を提供することで、患者サービスの向上に努めています。
また最新鋭の画像診断装置、高度な検査技術と知識を有したスタッフが、常に患者さんに正確・迅速・適切な医療を提供できるよう日々努力しています。検査等に疑問,質問などございましたら、お気軽にご質問ください。 担当スタッフが丁寧な対応と笑顔でお答えします。
放射線技術科のスタッフ
放射線科医 | 1名 |
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診療放射線技師 | 16名 放射線取扱主任者 第1種:4名 検診マンモグラフィ撮影認定技師:4名 磁気共鳴専門技術者:2名 臨床実習指導者:1名 超音波検査士:1名 |
看護師 | オペ室と兼任 |
受付 | 2名 |
勤務体制
通常日勤業務(8:30~17:00)
放射線技術科の保有するX線機器
- 一般撮影装置 2台
- パノラマX線撮影装置 1台
- マンモグラフィ撮影装置 1台
- 骨密度測定装置 1台
- ポータブル撮影装置 5台
- Cアーム透視撮影装置 2台
- 血管造影撮影装置 1台
- 多目的デジタルⅩ線TVシステム 1台
- CT (64列) 1台
- MRI (1.5T) 1台
- 超音波診断装置
一般撮影装置
パノラマ装置
一般的に知られるレントゲン検査のことです。
検査の対象部位は胸部・腹部・整形外科領域の骨部・軟部組織などほぼ体のすべてが対象となります。
当院での検査画像はすべてデジタル処理を行っています。これにより精度の高い画像を迅速に各診療科に提供できるため、診療のスピードアップと患者様の負担・ストレスの軽減に大きな成果をあげています。
また、専用装置により歯科・口腔外科・形成外科領域のパノラマ撮影(歯列や下顎の断層撮影検査)も行っています。
マンモグラフィ撮影装置
乳房のレントゲン検査のことを、マンモグラフィと呼ばれています。
当院では、令和4年度1月に「高画質」「低線量」と新機能を搭載したデジタルマンモグラフィ装置をに更新しました。これにより、断層撮影も可能となり、乳がんの早期発見、治療に貢献したいと考えています。
また、当院はマンモグラフィ認定技師が2名おり、検査は女性技師が撮影を行っています。
骨密度測定装置
骨に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分(骨塩)の量を測定する検査です。
当院では、DEXA法(高いエネルギーと低いエネルギーのX線を用い、その透過差から正確な骨塩の量を測定する方法)を利用した装置を使用しており、正確な診断が可能です。これにより骨塩の減少を早期に発見し、お年寄りの骨折の原因となる骨粗鬆症の予防や、適切な治療に貢献しています。
Ⅹ線Cアーム透視撮影装置
一般撮影(レントゲン検査)と同様にX線を用いる検査です。人体を透過したX線をTVモニタに映してリアルタイムで見ることをX線透視といいます。一般撮影と異なり、透視検査では連続的に観察できるため、さまざまな検査や処置の補助的役割としても用いられています。
主な検査としては
- 内視鏡との併用で行う胆管炎、膵炎の治療や、気管支ファイバー・大腸ファイバー等の検査
- 整形外科領域での骨・関節の観察や、骨折・脱臼などの整復
- 造影剤(バリウムなど)を使用する消化器系の検査(胃透視・注腸透視など)
- 尿路系や子宮卵管の造影検査
などがあります。
血管造影撮影装置
当院では令和2年3月、長年使用してきた血管撮影装置を更新しました。
新規導入した装置はドイツ シーメンス社製の装置で、カテーテルと呼ばれる管を血管の中に挿入し、X線に写りやすくする造影剤を注入することにより、全身の血管の病変を早い段階で見つけ出し治療を行うことが出来ます。
この装置の大きな特徴の1つである同時2方向撮影によって、これまで当院で使用していた1方向撮影のみの従来装置に比べて患者様の被ばく線量や造影剤量を大きく低減することができます。
さらに、従来装置よりも精度の高い診断や複雑な治療をサポートするアプリケーションを搭載しており、これまで当院で行ってきた脳血管内手術や心筋梗塞におけるステント治療において、よりレベルの高い安心安全な医療を提供することができると考えています。
見つかった脳動脈瘤に対してコイルと呼ばれるものを詰めることで破裂を未然に防ぐ治療、また血管の詰まりを広げて本来の血流に戻すことで様々な臓器を守る治療等が行えます。高画質の3次元撮影(CT)を積極的に活用することで複雑な病変もより安全に治療を行え、またより早い段階での治療を行うことで患者様の負担も少なくすることができます。
CT撮影装置
CT(Computed Tomography)とは、X線を回転しながら人体に照射し、体を通過したX線のデータをコンピュータで計算して体の断面像を得る検査です。
当院では、最新のマルチスライスCT 64列のCT装置が稼働しています。
マルチスライスCTは撮影スピードが非常に速く、十数秒で全身の断層像を撮影することが出来ます。静脈から造影剤を注入しながら検査する造影検査では、心臓の血管(冠動脈)や脳血管、腹部の血管等を詳しく検査することも出来ます。専用の3D画像処理装置も導入しており、撮影した画像データを基に、目的の臓器や血管を3D表示することも可能です。このシステムにより診断能力が格段に向上し、画像診断の中心的検査として病気の発見に貢献しています。
検査にかかる時間は、検査の内容によりますが、およそ10分~20分です。
MRI
MRI(Magnetic Resonance Imaging)
検査は強い磁石と特殊な電波の力により人体内部の構造を鮮明に見ることができる最新の医療用画像診断装置です。頭部領域の小さな疾患や整形外科領域、腹部領域、循環器領域などの全身部位の診断に役立ちます。
当院では1.5T(テスラ)の装置を設置しています。
高解像度であり、より小さな脳動脈瘤やその他の病変の描出能に優れています。特に最近では、急性期脳梗塞の検査等に、有用に使われています。
MRIの主な検査部位は、頭部が最も多く、全検査の70%です。 そのほかに、脊椎(頸椎、胸椎、腰椎)、膝、足などの 整形外科領域、腹部(肝臓、MRCPなど)、骨盤(卵巣、子宮、前立腺など)、乳房(右左同時撮像)を行っています。
超音波診断装置
超音波とは、人間の耳に聞こえない程度の高い周波数の音(2~10MHz)のことです。
超音波検査は、探触子を用いて体内に入射し各臓器からはね返ってくる音の強さを画像としてとらえる方法です。当院ではおもに腹部超音波検査を放射線技師が担当しています。
【 対象臓器 】
腹部 : 肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓、子宮、卵巣、膀胱、前立腺など
各医療機関へのお知らせ
他医療機関からの紹介検査、受託検査、検診、機器共同利用について
- 紹介検査について
他医療機関より当院への紹介。 地域連携室にて診療予約、検査予約を行って下さい。(診療情報提供書、予約依頼票が必要となります)同意書が必要となる検査は、原則宮古病院へ紹介して頂く事になります。 - 受託検査について
他医療機関より診察なしで検査のみの依頼検査。 事前に当院との契約が必要となります。地域連携室にて申込みをし、検査予約を行って下さい。 - 検診について
県市町村より受けた検診。 現在、宮古島市が実施するマンモグラフィ検診(無料クーポン券、個別検診のみ)を行っています。 - 機器共同利用ついて
他医療機関より依頼元医師が患者様と来院し行う検査。 事前に当院との契約が必要となります。
地域連携室にて申込みをし、検査予約を行って下さい。予約依頼票、検査によっては同意書が必要となります。
問い合わせ先
宮古病院地域連携室
Tel(代表)0980(72)3151 内線(1151)