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「沖縄県宮古島における動物由来不明感染症疑い症例把握に関する後ろ向き研究」 ご協力のお願い

2024年1月25日

研究の目的と方法:
近年、アジア地域を始めとして世界では、オオコウモリやトガリネズミ(ジャコウネズミ)等哺乳動物やマダニ等の節足動物由来と考えられている新規ウイルスの報告が相次いでおり、一部ではヒト感染例も報告されています。これらの感染症の多くは現時点で国が実施している感染症発生動向調査の届出対象疾患には含まれておらず、その発生状況等の把握に至ってはおりません。また、未知の感染症として病原体検索がされないままとなっている可能性があります。
宮古島は、ダニ媒介感染症のつつが虫病の流行地域とされており、県立宮古病院は県内のつつが虫病を含め、動物由来の感染症疑い患者が集まる急性期の基幹病院です。
本研究では、これまで沖縄県宮古島で病原体診断に至らなかった、動物由来の新興ウイルス感染症が疑われる症例や重症例を診療録を用いて後ろ向きに把握し、その数や疫学的な傾向を把握することで、今後の動物由来不明感染症の調査研究や公衆衛生対応に資することを目的としています。

研究対象者および対象期間:
2013年6月1日以降、2023年11月30日までに、沖縄県立宮古病院を受診され(入院・外来受診問わず)以下のうち、診療録記載内容から感染症による死亡またはネズミ等からの感染が疑われ、最終的に原因病原体が不明だった患者様

研究期間:
2024年(令和5年)1月24日~2025年(令和6年)3月31日

研究に用いる情報:
上記研究対象者の年齢、性別、住所(字名まで)、初診日、入院日、死亡日、職業、動物との接触歴(種類、程度、ペットの有無)、症状、検査所見
この研究では、個人が特定できないように、県立宮古病院で個人情報は削除され、国立感染症研究所には、上記の研究に用いる情報のみが提供されます。

研究実施施設及び責任者:
研究実施施設:国立感染症研究所実地疫学研究センター、沖縄県立宮古病院

国立感染症研究所実地疫学研究センター(責任者:センター長 砂川富正)
沖縄県立宮古病院(責任者:院長 岸本信三)

研究全体の管理責任者:国立感染症研究所実地疫学研究センター センター長 砂川富正

研究への情報利用を停止する場合:
患者様は、得られた情報の研究への利用をいつでも停止することができます。研究に不参加となった場合も、患者様に不利益が生じることはありません。申し出をされる場合は本人又は代理人の方より、下記の連絡先までお問い合わせください。なお、すでに学会発表や論⽂、報告書等として公開された結果については撤回しかねますのでご了承下さい。

利益相反について:
研究課題「沖縄県宮古島における動物由来不明感染症疑い症例把握に関する後ろ向き研究」の研究資金については、新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業の一環として行われており、厚生労働科学研究費補助金で賄われております。

本研究に関する相談等のお問い合わせ先について
〒102-0071 東京都千代田区富士見2-7-2飯田橋プラーノステージビルディング J1601
国立感染症研究所 実地疫学研究センター/感染症疫学センター
小林 祐介(こばやし ゆうすけ)
電話: 03-6261-2721(代) FAX: 03-6261-0189(代)

〒906-0013 沖縄県宮古島市平良字下里427-1
沖縄県立宮古病院 総合診療科
砂川 惇司(すなかわ じゅんじ)
電話:0980-72-3151(代) FAX:0980-74-3105(代)

「沖縄県宮古島における動物由来不明感染症疑い症例把握に関する後ろ向き研究」について